コロナ禍以降のウエディング業界
ウエディング業界に大きな影響を与えたのが世界中にパンデミックを巻き起こした「コロナ」です。コロナ禍を経て2026年現在までに起きた業界の構造的な変化について解説したいと尾も負います。
主な変化は以下の4つのポイントに集約されます。
1. 挙式形態の「多様化」と「二極化」の定着
コロナ禍で「集まれない」時期を経験したことで、従来の「披露宴」という枠組みにとらわれない形がスタンダードになりました。
・少人数婚・家族婚の標準化: かつての「ジミ婚」というネガティブな印象はなくなり、30名以下の親密な式が主流の一つとして確立されました。
・フォトウエディングの進化: 「写真だけで済ませる」だけでなく、写真撮影そのものを旅やイベントとして楽しむスタイルが定着しています。
・ 二極化の進行: 「シンプル・低予算」を求める層と、招待人数は絞りつつも1人あたりの料理やギフトに予算をかける「高単価・こだわり層」への二極化が顕著です。
2. デジタル・トランスフォーメーション(DX)の加速
非接触が求められた結果、利便性を追求したデジタル化が劇的に進みました。
・Web招待状とキャッシュレスご祝儀: 紙の招待状に代わり、Webでの出欠確認や、クレジットカード等による事前決済型のご祝儀が一般的になりました。
・オンライン打ち合わせ: 式場に何度も足を運ぶ負担が減り、共働きカップルにとって効率的な準備が可能になっています。
・ハイブリッド参列: 遠方の親族や海外の友人が、VRやライブ配信を通じてリアルタイムで参加する仕組みも珍しくありません。
3. 「パフォーマンス」から「共有・対話」へ
見せるための演出よりも、ゲストとの「つながり」を重視する傾向が強まっています。
・プログラムのスリム化: 派手な演出(お色直しを何度もする、長い余興など)を減らし、ゲストと食事や会話を楽しむ「歓談時間」を最優先する設計が増えています。
・参加型演出: ゲストがただ見るだけでなく、一緒に何かを作り上げたり、役割を持ったりする「ゲストが主役」の演出が好まれます。
4. エシカル・サステナブル意識の浸透
2026年現在の大きなトレンドとして、環境や社会への配慮(SDGs)が欠かせない要素となっています。
・エシカル婚: 地産地消の食材、再利用可能な装花、廃棄物を出さないペーパーレス化など、自分たちの幸せが社会の貢献にもつながる選択をするカップルが増えています。
・本質的な価値観: 「映え」よりも「意味(ストーリー)」が重視され、おふたりのライフスタイルや思想が色濃く反映された結婚式が評価される時代です。